皮膚の乾燥
もしかして皮脂欠乏症?
・皮膚が乾燥してカサカサしている。ひび割れている
・とにかくかゆい
このような症状がある場合、それは皮脂欠乏症(ひしけつぼうしょう)
かもしれません。皮脂欠乏症は、皮脂が減少することにより皮膚の水分が減少して、乾燥を生じる病気です。
皮膚の乾燥を引き起こす原因
●季節
空気が乾燥している秋から冬にかけて症状が悪くなることが多いです。
●生活習慣
体の洗いすぎや、冷暖房のきかせすぎなど。
●加齢
肌のうるおいを保つために必要な物質(皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質)は加齢とともに減少します。
●内臓疾患
糖尿病、腎臓病のある方では皮膚の乾燥を伴うことがあることがあります
保湿剤でスキンケアを
保湿剤は皮膚にうるおいを与えたり、水分が逃げないようにする働きがあります。皮脂欠乏症の治療の基本は保湿剤を塗ることです。症状を悪化させないように、早めに保湿剤を塗るようにしましょう。
●保湿剤は入浴後5分以内に塗るのが効果的
●少量を薄くぬるのではなく、少し多いと感じる程度の量をぬりましょう
●すりこまずに手のひらでやさしくぬりましょう
日常生活で気をつけること
●入浴時のポイント
熱いお湯や長湯は避けましょう
ナイロンタオルなどでゴシゴシ洗うと皮脂をとりすぎてしまいます。石けんをよく泡立てて、手でやさしく洗うようにしましょう。
●生活環境に注意しましょう
空気が乾燥すると、皮膚も乾燥してかゆみがひどくなります。加湿器などで適度な湿度を保ちましょう。冷暖房のきかせすぎにも注意しましょう。
●肌着は刺激の少ないものを
肌着など直接皮膚にふれる衣類は綿100%のものなどチクチクしない、刺激の少ないものにしましょう。
●刺激物は控えめに
アルコールや香辛料などの刺激物をとると体が温まり、かゆみがひどくなります。とりすぎないようにしましょう。