術後のテーピングについて
テーピングの目的
手術後は傷をよりきれいに治すため、傷跡(きずあと)にテープを貼ること(テーピング)が必要
です。テーピングの目的は
●安静
傷が引っ張られ、傷の幅が広がったり、赤みが強くなることを防ぎます。
●遮光
●保湿
乾燥による皮膚の防御機能の低下を防ぎます。
手術の傷は7~10日ほどで抜糸しますが、抜糸後も傷跡には変化が続きます。
手術後最初の1-3ヶ月間は傷の中の細胞の活動が活発になるため、傷跡は段々赤くなります(傷の
増殖期)。その後は徐々に活動がおさまり、赤い色が薄くなっていきます(傷の成熟期)。
傷の中の細胞の活動が活発な時期に、引っ張られたり、日焼けをしたり、乾燥などの刺激が加
わると、傷の中の細胞が過剰に反応してしまい、傷跡が太くなったり、赤く盛り上がったり、
色素沈着がおきてしまいます。当院ではこうした刺激を避け、傷跡をきれいに治すためにテー
ピングを勧めています。